Written by Decipher
2021年における世界の人口はおおよそ78億7,500万人、日本は1億2,610万人。(国連人口基金情報)
果たして地球はこれだけの数の人間を養っていくことができるのだろうか。現状においても、安全な住居があり明日食べるものに困らない人口はこのうちの半分にも満たないかも知れない。人間が一定の文化的な生活をする上で最低限不可欠なものは大気、水、食料はもとより、機能した社会およびインフラも必要である。この問題を考える上で重要なのは、先ずはどのような生活レベルを基準とするかだ。もし日本の生活レベルを基準とした場合であれば、エネルギーおよび食糧消費量の観点からは既に定員はオーバーしていると断言できる。一方で貧困国の生活を基準とした場合はまだまだ余力があるとも考えられる。近年SDGs「持続可能な開発目標」だけが注目されているが、その前にもっと重要な「持続可能な文化目標」が必要ではないだろうか。我々がもっと厳しい目標を掲げなければ、人類の持続が出来ないかもしれない。