Written by ちゅ~ん
日本でも大手企業で「週休3日」の導入を目指そうとする動きが出てきている。目的は人手不足の解消であったり生活のゆとりだ。過去に遡ると1980年代までは多くの企業で日曜日は休日で土曜日は「半ドン」と呼ばれ、午前中だけの労働だったが実質夕方まで働く事が多かったようだ。それに比べると現在は多くの企業が週休2日なので、ゆとりは多少増えている。しかし週休2日がゆとりのある生活と言えるだろうか。周囲を見渡すと土曜日は仕事の疲れから遅くまで寝て、日曜日は翌日からの労働に備えて疲れないように行動するという人も多いようだ。まさに仕事が人生の真ん中の暮らしの主になってしまっている。果たしてこの生活を20歳前後から60歳前後までの40年間繰り返すことが豊かな人生と言えるだろうか。何も疑問に思わずにこれが普通であると受け入れている人が多いが、現状の「暮らし」と「仕事」の主従関係をひっくり返し、主は「暮らし」であり、従が「労働」であるべきではないだろうか。
週休3日制度はゆとりの観点からは間違いなく良い事である。ただ「週休3日」は単なる通過点であり、目指すべきは「週労働3日」としたい。人生の中心が「豊かな暮らし」であり、そのために一部の時間を労働に割り当てというスタイルでありたい。