Written by ちゅ~ん
第二次世界大戦の終戦から今年で77年が経つことになるが、未だに世界各地では戦争やテロによって多くの人の命が奪われている。何千年も前から同じようなことを繰り返し、これほど社会や文明が発達しても争いを続けているとは、本当に人類は未熟なままだ。
生物学上の『ヒト』としての本能に闘争心があったとしても、社会を営む『人間』としては知恵と理性がある。過去の歴史から、争いにより人の命を奪う事が争いを終わらせることにはならない事は明白なのであるから、他の解決方法を考えて実行するという知恵が湧いてこないものだろうか。子供はよくケンカをするが、大人になるにつれてそれが如何に非合理的であり不利益であることを学びケンカなどはしなくなるものだ。(一部の例外はあるが。)一般人はそのような事を体験的に理解している人が多いとは思うが、国家を運営するレイヤーで戦争を回避するという機能が働かないという事は、そのレイヤーを選出するプロセスに問題があるとも考えられる。
日本は戦後から今まで、戦争を起こして他国の人の命を奪っていない。どんなに他国から助けを求められても武力は行使せず、卑怯者・臆病者と言われても一貫して戦争を回避してこの結果になったことは事実だ。これは何かのヒントにならないだろうか。人類から争いごとは無くならないと言うは易しだが、無くなる方へ進みたいと切に願う。