Written by ちゅ~ん
最近ワイドショーを観ていると「こんな日本の制度は駄目だ。そんなことをしているは日本だけだ。先進国やOECD加盟国ではほとんどがこうなっている。」「日本が一番経済成長していない。」などといったコメンテーターが多いが、全く意味のないキャッチフレーズで聞き飽きた。他国を知り比較する事は重要ではあるが、無意味に真似る必要は無い。その制度が優れていて追従したいのならまだわからなくもないが、そうでもなさそうなものでさえ「ただ多数に倣え」という主張に過ぎない。
優れていると判断するのも「どのような物差しで測るか」により全く異なる。例えばその制度で最初の10年間は成功していたが後の10年後には破綻したという事例はよくある話だ。つまり正解は無く、その時に考え得る将来性を見据えたベストな選択を続ける事でしかない。ベストな選択はその国の文化・歴史や状況によって千差万別であり、先進国がどうの、OECD加盟国がどうの、などは参考にはなるがお手本にはならない。また、その国では成功だった制度が他の国では失敗になる事例もあることは容易に想像できる。
日本の国民性は多くが自認している通り「周りを気にする」「同調する」「目立つことはしない」である。これは決して駄目な事では無く「特性」であり「個性」でもある。この特性をうまく生かすには他国と比べるのでは無く、何がベストなのかを考えて議論し、日本が最も輝ける道を進んで欲しいと願う。